私がまだ仙台にいたころの話。
下の図では多少わかりにくいかもしれないが、一応住んでいたアパートの見取り図である。
私は当時、右から2番目の部屋、すなわち102号室に住みついていた。

入居するとき、101号室も空いていたのだが、見ての通り道路が目の前にあるのである。
窓が道路側にあるため、夜に車が来た場合、まぶしくて仕方ないだろう。
カーテンでもすれば良いという話もあるかもしれないが、とにかく私は102号室に入居したのである。
そのまま1年間、101号室には誰も住まない状態で過ぎていきました。
ある日、101号室に人が入った気配がしました。どうやら不動産屋が入居者に部屋の説明をしているみたいです。
今度こそ、人が入るのかなぁ?と気にも留めていませんでしたが、
まさかあんな隣人が来るとは思ってもいませんでした・・・。
一人暮らしをした人、している人には知っているかもしれないが、隣人が音楽を爆音で聴いている人がいる。
どうやら、そのタイプの人間だったみたいです(泣)
昼夜問わず、音楽を聴いて、熱唱しているのである。
はっきり言って迷惑である。
注意しても30分後にはまた爆音で聞いているという始末である。
このようなタイプの人間ならいくらでもいる。
だが、奇行はそれだけではなかった・・・。
ある日、その隣人を見かけたのだが、
何故か学ランを来て原チャリに乗って颯爽と走っていった。
・・・き、きっと大学の応援団の人だ!!
そうだ、きっとそうに違いない!
だが・・・、
原チャリに乗り込むまでに歌声とも奇声ともつかない絶叫を上げていたのはいったい何事なのだろうか?
帰ってくるときも、絶叫しながら帰ってくるので、部屋にいても帰ってくるのがわかるくらいであった。
またある日、
目が合った・・・。
絶叫中に目が合った・・・。
恥ずかしそうにそそくさと原チャリに乗ってさっさと出かけた。
恥ずかしいなら歌うな!!
さて、一番上のアパートの見取り図を見てもらうとわかると思うが、
アパートに帰るときどうしても、道路から101号室の部屋が見えてしまうのである。
しかも、自転車をベランダに置いていたので、どうしても101号室の前を通らなければならない。
もちろん男の一人暮らしになんて興味が無い。
レースのカーテンもしてあるみたいだし、昼間は少なくとも道路側から見えることは無い。
昼間は。
夜、部屋の電気をつけるので、レースのカーテンをしていても部屋の中が見えてしまうのである。
関心が無いのか、堂々と生活している隣人。
それどころか、例のごとく音楽をガンガン鳴らしながら踊っている隣人。
目的が何なのか不明である。
当然のことながら悲劇は起きた。
ある日、授業を終えて、友人と遊んで夜に帰ってきたとき・・・
風呂上りのシーン(素っ裸)を見てしまうはめに!!
しかもまたレースのカーテンの隙間から(完全に閉めていなかった)目が合った。
また恥ずかしそうに奥へと引っ込む隣人。
な・何をする!?・・・目が!!目がぁあぁあぁあぁあぁあぁあっ!!(ムス○大佐)
呆然とする俺。
遮光カーテン使え!!
そんな被害を受けながら、時はすぎた。
専門も卒業して、就職も決まってアパートを引き払う日まであと少しであった。
少し眠くもなってきたし、さっさと寝るかぁ〜。
布団に入って電気を消す。
静かな夜・・・。
のわけもなく、隣の部屋でガタガタと音がする。
掃除でもしてんのかねぇ〜?
その音は、徐々にベランダへと移っていった。
「・・・・・・・・・」
何かをベランダでぶつぶつ言っているご様子。
もはや慣れたこともあり、早々に寝る事にした。
いつもの、音楽よりはマシなほうだし。
次の日――。
出かけるために、自転車を取りにベランダまで移動する。
当然101号室の前を通る。
えっと・・・。
何この燃えカス?
どうやら、昨夜ガタガタとうるさかったのは・・・、
ベランダでゴミを燃やしていたから?
冗談ではない!!(シャ○少佐)
他の人から見れば一歩間違えなくても放火じゃん!これって!
こえぇぇ〜!!
無事にアパートを引き払って隣人のその後はわからないが、
不動産屋の
「けっこう周りからも苦情来ていたみたいですからねぇ・・・」
の一言と、
例の放火未遂を報告した以上、あのアパートには住めないであろう。
本当に最後の最後まで、
謎の残る隣人だった。
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