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1ヶ月弱の入院3月中旬から4月上旬にかけて、入院していました。 病名は、右自然気胸と言う病気でした。 医者からも「すぐ退院できるよ」と言われていたのに、手術付きで約1ヶ月間の入院。 当初と予定が大きくズレまくってちょっと切なくなりました(泣)ゆっくりと仕事を休めたのは確かなんですけど・・・。 平穏な日々が欲しいと、思ってしまったことは今に始まった事ではないと再認識(泣)発病〜入院(3/13,3/14)3/13、朝起きた時点で胸部に痛みを感じる、咳が止まらない。おっかしいなぁ・・・、とか思いつつ普通に生活をこなしてみる。やっぱりおかしい、いつもならなんてことの無い動作一つ一つが息切れとともに脱力感として戻ってくる。医者に行くべきか、いや、今日は日曜日・・・。眠れば治るさ!と言う安易な発想のもと、早めに就寝。 3/14、朝になっても痛みはひかず、会社に行くのが億劫だったこともあり 10時頃に医院に到着、月曜日だったために混みに混んでいて2時間も待たされる事に。待っている間も、痛みを堪えてみるが、やる事もないし、朝食もとっていないから近くのマクドナルドまで行く。 医院に戻り、名前をよばれて診察室に。 「はいはい、今日はどうしたんだい?」 「風邪、だと思うんですけど、昨日から咳が止まんなくて・・・」 「じゃあ、胸出してー」 聴診器で胸の音を聞かれるが、医者の顔が変わる事に気づく。 「ちょっと、レントゲン撮るからね」 と、レントゲン室に向かい撮影。 大きい病気なのかもしれないと思い、 「あと2,3日会社休めそう、いやっほぅ」と不謹慎な事を考えてしまった。 そして、何故かベッドで寝かされて診断の結果を待つ事に。 診断の結果、 「コレは気胸だね。レントゲンを見てごらん、肺がしぼんでるでしょ?」 と説明を受ける。 「・・・で、入院が必要だね。うちじゃ無理だから病院に行ってくれる?」 「にゅ・入院!?」2,3日休めるいやっほぅと思ったので罰が当たったのか、入院と言われてしまう事に。いやね、なんとなく、うすうすとは感ずいていたんですよ。だって、すぐ息切れする、胸は痛い、何より呼吸の仕方がおかしい。素人目に見ても異常だってことは明らかです。 「大丈夫?救急車呼ぼうか?」 ・・・救急車を呼ぼうか?それくらい切羽詰った状態なんだなぁ。 「あ、大丈夫です。行けます」 とりあえず、そういい残して会計を済ませてまた10分歩いて自分のアパートまで。こんな状況になって初めて3階に住んでいる自分の部屋が憎いと気付く。 病院まではわりと近く、すぐに到着。時間は12時40分。午前の外来の受付は終わっているため、すぐに診てもらえる。 ここでも、また気胸について説明を受ける。そして、CTスキャン、レントゲン、採血、採尿などの一通りの入院に必要な検査を受ける。このとき、全ての移動が車椅子だったため、どれだけの状況かやっと把握し始めてきた。そして、血中酸素濃度を調べるとき、 「・・・キミは、血中酸素濃度が60しかないね・・・。人が必要な酸素の濃度、ギリギリだよ」 そんな状態で車を運転してきてゴメンナサイ。 そして、治療法の説明、入院期間の説明を受ける。 「胸腔ドレナージ」と言う治療法で約1週間で、治らなければ手術にすると言う事になる。 まぁ、1週間は気楽に休めるわけだ・・・。と、あくまでもプラスに考えておきます。 局部麻酔を受けて、胸にチューブを挿します。当然意識はありますから、次は何をされるかが微妙にわかってしまいます。 しばらく胸の空気を抜いたあと、再びレントゲンを撮る。肺が膨らんできているから、後は入院して経過を見ようと言う事に。 病室に入り、今日一日のことを振り返る。 いきなり死ぬ間際だったかもしれない状況で、会社を それより、会社に連絡をして入院した旨を伝えなきゃ・・・。 時間は6時となり、夕食の時間へ。しかし、昼食を抜いたのと、極度の疲労と緊張のため急に気分が悪くなってきた。 うめき声を上げながら、食事を運んでくれた看護師さんに気付いてもらえて処置を済ましてもらった。 薄れ行く意識の中で、もうどうだっていいやと思っていたのは事実である。 お見舞い(3/14〜3/16)意識が戻ると、どうやら1時間ほど経過していたらしく、周りはご飯のお盆を下げてゆったりとした空気が流れている。 血糖値が極端に下がったため気を失ったということだったので食事をとろうとするが、ひどくのどが渇いているために食事どころではない。 仕方ないのでジュースを買いに行くついでに家に電話をして今後の事を説明。 移動の際、点滴台には点滴と胸腔ドレナージの機械を積んでいるため移動が辛い。 電話と、会社に連絡(メール)も済ませて部屋に戻って買ってきたジュースを飲み干して(消化系の病気じゃないので食事制限は一切なし)食事も済ませる。ほどなくして検温の時間になり、すぐに消灯の時間。・・・はやっ!!9時消灯ですって奥さん。すっごい健康的な生活じゃありませんこと?(当然です) 眠ろうとするが眠れず、これからの入院期間のこと、入院中のこと、入院中の会社の扱い(一番重要)について考える。 眠れない。 と言うか、着の身着のままで来たから、ジーンズで寝れるわけないだろプンスカと基本的なことに気づく。 楽になってようやく寝れそうになるが、肩甲骨が痛くなる。と、いうかずいぶん前から痛かったのだが、チューブをさした部分の肩甲骨が痛くて眠れないのかもしれない。見回りの看護師さんがタイミング良く来てくれたので、痛み止めの注射をうってもらう。痛みも落ち着いてきて、眠気が戻ってくる。 3/15朝、5時半。少し早めに検温に看護師さんがやってくる。9時から5時半って、早寝早起きですわね奥さん。 7時半に朝食、食欲はあるので完食してしばらくぼんやりしていると、レントゲン撮影に呼ばれる。 レントゲン室に行くと、途中で親に会う。とりあえず待合室で待ってもらう事にして最初にレントゲンを撮ってもらう。 「大きく息を吸って〜」 「すぅ〜・・・ごほっごほっ!」 深呼吸をするが痛みを感じ咳が出てしまう。 「痛いかい?じゃあ、痛くなる前まで吸って〜」 そんな感じで、撮影は完了。思い切り深呼吸が出来ないとは・・・。 待合室に行き、親と合流。考えてみれば、正月に帰っていないから今年は初めて会うわけだ。 欲しいもの、入院に必要なものなどをまとめて買ってきてもらうことに。 その間に回診の時間。 先生に、体調の事を聞かれて、チューブをさしている所の消毒だけで終了。 12時、昼食の時間。 お昼を食べていると親が帰ってきて、パジャマ、タオルなどの入院生活に必要な一式をそろえてくれる。 先生に、病気のこと、これからのことを聞いて親は帰る。暇になったので、雑誌を読んでいると、6時に夕食になる。 何もかもが、今までの生活スタイルと外れているがコレが健康的な生活なのかなぁ・・・と、考える。 食事が終わってまったりしていると、友人が見舞いに来た。 「九龍さん、あんた何入院してるのよ」 「いきなりの入院だったから仕方ねぇだろ!」 「いやさぁ・・・、お願いがあるんだけど・・・」 ・・・こいつのお願いはいたってシンプル。
「悪いけど!金かして!!」
見舞いに来て、金をせびるやつがどこにいる?ここにいやがった(T_T) 「ふざけんな、こっちは入院してんだぜ!?」 「2千円でいいから!!」 「見舞いにきてんのに金をせびるか、普通!?」 「いや、それはそれ、これはこれ」
・・・アウッチ、俺、精神的にも参っているのかなぁ?
不思議と前にいるやつを力いっぱい殴りたくなってきた。
殴りたい衝動に駆られていると、今度は同僚が3人見舞いに来た。 「やぁ、調子はどうだい?」 「いきなり、入院すなんてびっくりだよ」 「・・・大丈夫ですか?」 さすが、見舞いの品も持ってきて、金を貸してなんて言わず、体の心配してくれます(当然です)。 クロスワードパズルと、お酒のフィギュア、そして、真面目な九龍くんにと ワルの教本 病気の説明、今後の見通しなどを説明して雑談をする。 面会の終了時間近くに、上司が来る。 ここでも、病気の説明、今後の見通しなどを説明。 上司は何故か、塗り絵とクレヨン、 漫画を4冊(それぞれ1巻だけ)もってくる。 続きの巻が読みたくなったら言ってくれれば奇数巻だけ買ってきてくれるとありがたいお言葉。
あ〜、こんな素敵な仲間に囲まれて
俺、よくグレないでいるな。(特に金を借りに来たヤツに対して)
そんなこんなで、その日の面会も終わり、検温をして消灯。昨日より痛みはやわらいできたので痛み止めもなく眠れる。
3/16朝、昨日と同じようなスケジュールをこなし回診の時間。 そういえば、昨日上司と話していて「原因はなんなの?」って聞かれたなぁ・・・。 自然気胸だから原因はないはずだけど・・・。まぁ、だめもとで聞いてみるか。 「あのぉ、気胸の原因って特にないんですよね?」 「ん?外傷性の場合は事故とかでなっちゃうけど、君の場合は自然気胸。自然に肺の一部が風船状になって、それが割れちゃったんだ。原因らしい原因は、わからないよ」 「えぇ、実は前日にドッヂボールをしていて上司にボールをぶつけられたんですよ。スポーツ保険も入っていたし、上司の慰謝料が欲しかったんですけど・・・」 「はっはっはっは、それなら診断を外傷性に変えてあげようか?」 「お願いします!」 「嘘だよ、原因はそれじゃないだろうね」 「あぁ、では上司を呪い殺そうとした時に呼んだ妖怪が自分の元にかえって来たんですかね?」「(笑いを堪えながら)た、多分それだね。きっとその上司は、呪い返しって言う強力な術をもっているんだよ」 「やっぱりそうだったのか、一筋縄じゃいかないなぁ・・・」 爆笑する医者と看護師。 「君は上司が嫌いなのかい?」 「いえ、むしろ慕っているからこそこう言っているのですよ」 と、とりあえずフォロー。
夜、今日の見舞い客は先輩です。 「九龍くんが退屈するといけないと思って」 亀のぬいぐるみ 知恵の輪
ぴょんぴょんカエル(ポンプでジャンプしたり泳いだりするアレ)
をもってきてくれました。 「ほら、このカエルなんて入院生活の必需品だぜ!ポンプを押すと飛び跳ねるんだぜ!廊下で遊んでアクティブに動き回りながら『ちょっと九龍さん!』って看護師長的な人から怒られなよ」
入院をなんだと思っているのでしょうか?
まぁ、でも
「金があったらお見舞いに大人のおもちゃを買ってきてたよ!!」
と豪語していた友人と比べれば遥かにマシなんですけど。
先輩にも、状況と、今後の見通しを説明。
「それはそうと、九龍くん、いい看護師さんはいたかい?」 「いや、ここ3日間はごたごたしていたからそんな暇はなかったけど」 「なんだよ、ここで出会いのチャンスを作れよ!コレを使って!」 ・・・ぴょんぴょんカエルでどうしろと? というか、そんな恋愛絶対嫌だ。
「あはは、待て待て僕のカエル(ぴょんぴょん)」 「ちょっと!そこの人!廊下で遊ばないで下さい!」 「えっ、ごめんなさい!(振り返る)」 「あっ・・・」 「えっ・・・」 「あの、・・・その、・・・・・・そのカエル可愛いですね」 「・・・・・・看護師さんのほうが可愛いです」 「・・・やだ、恥ずかしい」 「今日、君に会えたのはこのカエルのおかげだよ」 「そうね、このカエルには感謝しないと」 「このカエルに誓って君を手放さない」 「嬉しい(^^)」 絶対ありえない。
と、言うかこれが大人のおもちゃだった場合は即刻檻付きの病院に入れられる事請け合いですな。カエルでも危ないけど。
先輩も帰り、検温と消灯の時間。 ちなみに、亀のぬいぐるみは看護師さんに、カエルはヘルパーさんに、知恵の輪は親父に大好評でした。 入院前日(3/17〜3/23)3/17、いつも通りの検査を受ける。 しかし、胸腔ドレナージの機械の空気の漏れが弱いためチューブをさらに深く刺すことに。 レントゲンを撮りながら、チューブをさすことに。 レントゲン台に寝かされて、局部麻酔。また前のように、意識はあります。ある上に、
カメラが反射して、自分の体が見える!!
あいたたた、これから自分がやられる事が見れっちまうってことかい?ハニー・・・。 そんなもんはノーセンキューだぜ!!
目を瞑って、視界に入れないようにします。
「はい、じゃあ挿しますよー」
・・・ゴフッ!! 激痛だぜ!!
「あ、ごめん、痛かった?もう一本麻酔うつよー」
麻酔のおかげで、痛みはなかったが。なんか無駄に疲れた気がする・・・。
夜、あの野郎がやってきやがります。
「九龍さん、金かして!!」
何しに来やがったんだ、こいつ!! 前回は、上司や同僚が来たため、あまり強くは来なかったんですけど今日は誰もいない。 こいつ、絶対確信犯だ。 そう思いながら、頭を抱えているとお見舞いで貰ったものを勝手に食い始める。
「・・・おい」 「あ、食っているよ?」
状況を確認したんじゃない!!
「それはそうと、金貸してよ本当に」
こいつ、本当に友達いないだろう・・・と思い、このままでいたら確実に面会終了時間(残り2時間)まで居座る気だ。 そもそもこいつにはすでに金を貸している。しかし、中途半端な金額だったため渋々と貸すことに。 「いや、ありがとう」 「用事済んだらさっさと帰れ」 「いや、せっかく見舞いに来たんだしさ。そんな冷たい言い方しなくてもいいじゃん・・・」 金を借りに来て、見舞いの品を勝手に食べて、漫画を読み始めて(しかも黙々と)
どんなお見舞いだ!?
結局、ただ黙って漫画を読み始めてこっちはかなり気まずい雰囲気のまま面会終了時間。しかしきりが悪いのか一向に変える気配を見せない。検温に来ていた看護師さんもそんな状況を見て、ため息混じりに戻っていく。
こいつは・・・
たまりにたまっていたものがついに爆発してしまいました。
「お前ふざけんなよ!何しにきやがったんだ!?」 「いや、見舞い・・・」 「そんな態度とってどこが見舞いなんだ!!」 「いや、心配して・・・」 「俺の心配じゃねぇだろ!!てめぇの財布の中の心配だろ!!ただ暇つぶしに来られんのはこっちは迷惑なんだよ!!今すぐ帰れ!!」 「・・・・・・何もそこまで怒んなくても」
その一言で、本来なら怒鳴り散らすところだったがここは大部屋。他にも、患者はいるので何とか気分を落ち着かせただ一言だけ
「帰れ」
と言う。 何も言わずに帰る友人。 本当に何しに来やがったんだ?
3/18朝、相方よりメールが届く。 心配だから近いうちに見舞いに来るというの内容。 本当に、いつもこいつには世話になりっぱなし。 前日のことがあるから余計にこいつの存在の大きさを感じてしまう。
ただ、
3連休のうちの1日を俺に使うなんて、こいつもまだ彼女がいないんだなと再認識してしまったのは内緒です。
夜、気づいたら携帯の電池がなくなってきていた。 会社に定期的に連絡を入れていたため、電池がなくなってしまったのである。 あー、もし手術になったら連絡もできねーや。それ以前に、退院日も連絡できねぇ。と、思っていたら上司が来てACアダプタをプレゼント。やったゼ、ブラザー!! 3/19、入院した日から気になっていることがあります。 それは同室のおじいちゃん。 「おぉ・・・、屁が出たぁ・・・、屁が出たぞぉ」 「暗くなっちまった、部屋が暗くなっちまったぁ・・・」 と、逐一に状況を報告してくれます。
そんなある日の消灯時間。
「暗くなっちまったぁ・・・、部屋が暗くなっちまったぁ・・・。もう、終わりだぁ・・・。全てが終わりだぁ・・・」
・・・嫌なこと言わないでくれるかいおじいちゃん?
3/20、日曜日のため、外来と回診がない。ものすごく静かな病院。 ぼんやりとしていると看護師さんが体重計を持って来る。 「あの、体重量らせて下さい」 「はい、どうぞ」 「・・・」 「どうしたんですか?量らないんですか?」 「あの、あたしじゃなくて・・・」 「・・・」 「・・・」
以前より痩せていました(汗)
3/21、昨日のやりとりって下手したらセクハラか!?と思ってしまった九龍さんです。 今日は祝日。今日も外来と回診がないため、病院内は静か、・・・と思いきや。 「おじいちゃん!お部屋に戻ろう!」 「うぅ・・・?う?」 「こんなとこに寝てたら風邪ひくよ!!」 「んー、いや、ここでいいわい」 「良くないよ!戻ろうよ!!」 廊下で、同室のおじいちゃんが寝ています。 そのため、看護師さんが二人がかりで部屋まで連れてきます。 「おぉ、戻ってきっちまったわい」 「ここで寝てようね」 「わしと一緒に寝ようか!」 「・・・」
狙っていやがったな爺・・・。 3/22、約束の1週間が過ぎたが肺は膨らみきらず、胸腔ドレナージの機械も相変わらず空気が抜けている音がする。 「手術しかないね・・・」 あぅ・・・。 「まぁ、木曜日に手術になるかなぁ・・・」 そんなわけで、手術が決定したと会社と家に連絡。 3/23、朝起きてあることに気づく。胸腔ドレナージの機械から空気の漏れている音がしない! 回診の時間、 「・・・あれ?空気漏れてないね!」 「朝から、漏れていないみたいなんですよ」 「もしかしたら、肺が膨らみきったのかもね。それだったら手術はしない方向で行こうか。ちょっとレントゲン撮ってきて」 「はい」 レントゲンを見るお医者さん。 「んー、後ちょっと、伸びれば完璧なんだけど。ちょっと、手術については呼吸器外科の先生と相談して行うか、様子を見るか判断するよ」 やった、手術がなくなれば入院費も安くなる!! 午後に親が来てその旨を説明。 そして、夕方に先生の説明が始まる。 「相談したんですけど、再発の危険性を残すよりは、それを抑えたほうがいいって言う話になりました。というわけで、手術は行います。手術の方法ですが、胸腔鏡手術を行います。まぁ、場合によっては開胸して肺の状態を直接確認しながら手術する事があります。その場合、どうしても肋骨が邪魔になりますから、2,3本ほど折らせてしまう可能性がありますけど・・・」 さらりとファンキーな事を言い出す、お医者様。 その後も簡単な説明を受け、同意書の提出。 夕食も終わったら、その後の飲食は禁止。 夕食後、会社の上司、同僚がお見舞いに来てくれました。 前回のお見舞いで、「食事制限はなし」と言ったらうまい棒ばっかり買ってきやがりました。 あとは、梅しばやチロルチョコやベビースターラーメン、コーラやチヨビタドリンク、 暇つぶしにと、ジョジョの奇妙な冒険1〜26巻、続・ワルの教本、けん玉、地震時の避難訓練マニュアル、猫の手帳、CDプレイヤー・・・CDがねぇ・・・。 明日は手術のため、飲み食いはできない。 しかも、明日は集中治療室に行くため、荷物は減らしたほうがいい。 微妙に全部いらねぇ・・・。 そんなことは、言ってはいけないはずです。 下剤を飲み、腸の中を出すようにと指示される。しかし、下剤を飲んでも別にトイレに行きたいと思わなかった。 目が覚めたら手術になるのかと、軽く不思議な気持ちで就寝。 手術(3/24)と、言っても全身麻酔だったから、ぶっちゃけ何も覚えていないんですけどね・・・(汗) 朝、検温で看護師さんがまわってくる。 「どうですか?調子は?」 「あぁ、いつも通りですよ」 「便は出ましたか?」 「いえ」 「じゃあ、浣腸しますね」 「・・・・・・はい?」 何たる事だ、さっきまで白衣を着た天使(妄想)のお姉さんが一瞬にして白衣を借りた悪魔(妄想)に見えた。
そんなわけで、私は今、トイレの個室に看護師のお姉さんと二人でいる。 通常であればなんだかいけないシチュエーションに感じるのだが、お姉さんが右手に持っている道具を見て私は驚愕を覚えるばかりだった・・・。 「コレはですねぇ〜。ことぶき浣腸って言って、初心者でも扱いやすくて・・・」
いらないよ、そんな知識。
何たる事だ、このままでは私はされるがままなのだろうか? それでは駄目だ、何とか打開策を考えなくては・・・。
「あ、私も緊張していますから・・・、何度やっても慣れなくて・・・。だからおあいこです」
だから、そういうことじゃなくて(泣)
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・!!
このままでは終わらせない!!終わらせたら負けだ!!
「・・・ハジメテを奪われるって、こういう気分なんですかねぇ」
爆笑する看護師さん。 勝った!・・・たぶん勝ったぞ!!
朝から無駄に対抗意識を燃やし、勝利を掴むもその代償として「ハジメテ」(後の)を失くしてしまう。 もしかしたらこの男、本当はかなり元気なのかもしれません(汗)
今度は、看護学生さんがやってきて手術前に上半身の体毛を剃るとのことです。
床屋でおなじみのあのクリームを塗って、カミソリで
ぞりぞり ぞりぞり ぞりぞり ぞりぞり ぞ
「あっ・・・」
・・・あっ?
「うん、大丈夫ですこの程度。九龍さんは優しいから許してくれますよね」
いや、勝手に話を進めないでくれるかいベイビー?
「うわ、まだ止まらない・・・」
背中をやられたので、見えないのが幸か不幸か・・・まだ止まらないってどういうこと?
「ちょっと待っててくださいね」
看護師さんを呼びにいく、看護学生さん。
「どれどれ、あ、大丈夫!もっとやってもいいくらいだよ!」 「ですよねー、私もそう思っていたんですけど、九龍さんがおびえているからー」 「あはは、九龍くん、これからもっと体を切られるんだからこんなんでおびえちゃ駄目だよ!」
もしかしたら入院した病院を間違えたのかもしれません。
その日は、飲食ともに禁止。点滴でしか栄養補給ができません。 午前の回診を終えて、ぼんやりしている。手術は午後からだし、特にやる事は無い。 午後になり、看護師さんがまたやってくる。 「コレに着替えてください」 と、入院着を渡されて早速袖を通す。 「あと、オムツになりますのでヨロシクお願いします」 何をお願いするんだ・・・?
すると、パンツを脱がす看護師さん。
いやぁぁあぁぁあぁああぁあぁあああ!!後だけじゃなくて前もぉ!?あたし、大事な人だけって決めてるの!!お願いやめてぇ!!
などと勝手な事を考えていると、オムツをはかせられる。しかし、前は開けたまま。 「おしっこするための管をさしますね」 事務的な口調で、恐ろしい事をぬかす看護師さん。 「・・・ゴフッ!!」 異物が入る時の痛み、そして違和感。 「痛かったですかー?ごめんなさいねー。手術後は動けないから、このままおしっこしてくださいねー」 痛みのため、その言葉に上の空・・・。 早く手術が終わって、明日になってくれー!!
そんなわけで、手術。 ベッドごと手術室に移動させられる。 「どうだい、緊張しているかい?」 と、先生が聞いてくる。 「自分にとってみれば一瞬だし、死ぬような手術じゃないって説明してもらいましたからね」 「うん、それだけ喋れれば問題なさそうだね。それじゃ麻酔かけるからね」 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 「起きてー、九龍くん、起きてー」 「・・・はっ!・・・あっ、・・・先生」 「お疲れ様、終わったよ。最初の予定通り、胸腔鏡手術で済んだよ」 「・・・はい」 「じゃあ、あとはゆっくり休んでね」 よくわからないけど、すごくだるい。 先生の言うとおり、今日はゆっくり休むか・・・。あまり喋る気力もないし・・・。 VS看護師さん(3/24〜3/31)3/24、気が付くと夜中。 目が冴えてしまったようだ。
看護師さんの話では、手術中に眠っていたからそのせいで眠くなくなっていると言う。 なるほど、確かに眠気は感じない。体を動かそうとするが、体は動かない。 よく見ると、酸素マスクや点滴や血圧計など様々なチューブ類や機械類が見える。 何と言うか、「生きている」というより「機械に生かされている」という感じがする。 少し滅入った気分で目を瞑るが眠れず。 おしっこのために挿した管やら、鼻からのどにかけて挿したチューブが痛くて眠れないとも感じる。 1時間が1日に感じる・・・。何もできずに眠るのがこんなに辛いとは!
3/25朝、結局一睡もできず。 回診に来てからチューブ類は取り外すとのことで、あとしばらくはこの痛みに耐えなくてはいけない。 採血のために、看護学生さんが来る。 「あたし、やっと採血の免許が取れたんですよー」 にこやかに注射器を取り出す看護学生さん。 「じゃ、腕出してください。右がいいかな」
こつ
「おぅ!!」
偶然、手術後の傷口に腕をあてられてしまった。ほとばしる激痛。声には出さないが、相当痛そうな顔をしていたらしい。
「・・・刺してないのに痛いんですか?」
不思議そうな顔をする。いや、気付けよ。
「ちょっと待ってくださいね」
看護師さんをよんでくる。
「大丈夫ですか?すぐやりますからね」
手際よく、正確に採血する看護師さん。
・・・ごめんよ、看護学生さん、君が悪いんじゃないんだ。
しばらくして、体を拭くということでタオルをもってくる看護学生さん。 ただし、九龍さんは動けないので体を拭いてもらうことに。 背中、胸、おなか、足、丁寧に体を拭いてもらう。
「じゃあ、はずしますね」
いやぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!昨日に続いて今日も!?あたし、大事な人に顔向けできない!!もうやめてぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえ!!
オムツを脱がし始めて、石鹸水をかけながら拭く看護学生さん。
「あたし、こんなプレイ初めて」
「あたりまえでしょ」
冷静につっこまれてしまいました。
回診、手術後と言う事もあり、丁寧な回診。 しかし、問題もなくチューブ類などを取る。まだ動けないから尿瓶を使って排泄してくれとのこと。 あまりトイレに行きたくないのでどうでもいいけど。
午後、レントゲンを撮りに行く。 看護学生さんが来て、車椅子で行くとのこと。
・・・?おかしいな?
そう思いながら、立ち上がる。
「急に立ち上がらないで下さいよ!!倒れられたら、あたしじゃ支えられないんですから!!」
ん?そうか、では。
と、ベッドに腰掛ける。
「大丈夫だよ、俺は軽いし、そもそも人と言う字は人と人が支えあって・・・」
「あっそ」
・・・
「準備できましたから、車椅子にどうぞ」 「はい」
車椅子に乗って、レントゲン撮影。 そして、集中治療室に帰還。 「・・・そう言えば、午後に大部屋に戻っていいって聞いたんですけど、どうなっていますか?」 「・・・あ、そういえば戻っていいって言ってましたね、ちょっと聞いてきます」 看護師さんが来ます。 「九龍くん、歩ける?とりあえず歩いて大部屋に戻ろっか」 「はい」 「最初はあまり歩けないと思うから、ゆっくり歩いて行ってくださいね」
・・・ゆっくり?
車椅子を準備された時点で気付けばよかったと思うが、
どうやら、九龍さんは歩くのも精一杯な状態らしい。
いや、正確にはそう思われていたらしいと言うべきか。
立ち上がり、多少はふらつく感じがしたけど確かな足取りで150メートル先の大部屋まで歩いていく。
「えぇ〜、嘘ぉ〜!!」
後から、驚嘆の声が聞こえる。
「何でそんなに歩けるの?」 「本当、九龍さんって変だと思っていたけど、本当に変だったんですね」 「うん、変だよね〜」
ちょっと待てぇ!!ここぞとばかりに暴言が聞こえたぞ!!
大部屋に戻ってゆっくりと休む。半ば釈然としない気分で。
3/26、今、九龍さんの体には胸腔ドレナージのチューブと点滴、そして酸素マスクがついている。 移動のたびに点滴台を動かしながら移動するのが大変だ。 時々、看護師さんに「大変そうね」と声をかけられる。
そう思うなら、会うたびにチョップを仕掛けるのをやめてくれないかい?
3/27、日曜日。 「あの、体重量らせてください」 「あ、はい。俺のね、わかっていますよ!」 「はい」 「俺だってちゃんとわかっているんですから!」 「・・・わかりましたから、トイレの前ではしゃぐのやめてくれません?」
・・・じゃあ、トイレの前で遭遇したからってその場で体重計を置くのをやめてくれるかい?
3/28、最近、看護学生と話しをするようになったためか、彼女たちの行動がエスカレートしてきたような気がした。 エレベーターに挟まれそうになったり、回診台で跳ね飛ばそうとしたり、後からはたかれたり。そんなわけで、看護師さんと相談しています 「・・・で、俺、学生さんたちに何か悪い事してますか?」 「うーん、看護師なんて患者が元気になっちゃえばこんなものよ。それに九龍くんと学生さんたちは年齢が近いからねー」 「そうなんですか」 「そうそう、それに九龍くんMっぽいところがありそうだし、楽しそうだからいいんじゃない?」
_| ̄|○
夜、同僚が見舞いに来る。暇つぶしに本を買って来てくれた。 その買ってきた本を自分でよんでいましたけどね。
3/29、回診でチューブを抜くかどうかの判断。とりあえず機械だけを止めてレントゲンを撮るが、また肺がしぼんでいると言う事。何でも手術して肺を縫合したところから空気が抜けているらしい。 そんなわけで、チューブを抜くのは2日後までお預け。
夜、同僚が来て うまい棒(チョコ) ベビースターラーメン アーモンドチョコ パイの実 ロリポップ カラムーチョタブレット など、お菓子ばかり買ってきました。
・・・駄菓子屋を開けそうだね(笑)
3/30、 「ねーねー、九龍さん、このお菓子すごいよねー」 「あ、うん昨日同僚が来て、置いていったんだ」 「すごいよねー」 「うん、みんな太れってさ」 「すごいよねー」 「・・・」 「すごいよねー」 「・・・食べる?」 「え?いいの?じゃあ、コレとコレとコレ、貰っていくね」
それから毎日のごとく、看護学生さんが来てお菓子をあさって帰っていきます。
3/31、機械を止めてレントゲンを撮る。今回は肺がしぼんでいないのでついにチューブが抜ける。 酸素マスクも取れて、点滴も終わったのでこのチューブが取れれば自由の身である。 そして、1週間後には抜糸をしてそれで退院だと言う。やっと終わりが見えた。
「あたしたち、明日から外科病棟じゃなくなるんですよ」 看護学生さんたちが、明日よりそれぞれ違う病棟で学習する事になったらしい。 「あぁ、でも明日からも九龍さんのところには来ますよ」 ・・・ 「まぁ、お菓子さえあればいいから九龍さんはいなくてもいいですけど」
ヤッパリ・・・。 退院(4/1〜4/7)4/1、看護学生さんが変わる。 「今日から外科病棟を担当になりました〜、よろしくお願いします!」 うんうん、やっと回診台ではねられそうになったり、はたかれたりしないで済むぞ! 「あ、あなたが九龍さんですね!先輩から話を聞いています!」
・・・話?先輩?
「小腹が空いたら九龍さんのところに行けばいいって話を聞きました(^^)よろしくお願いします!」
・・・担当は変わってもキャラポジは一緒なのね(T_T) 夜、先輩と上司が来る。 「良かったねー、退院が決まって」 「この入院生活の事を何かまとめなよ」 「それだったら、看護師さんとの出会いとかをまとめなよ」 「あ、それいいですね。じゃあ、「電車男」に対して「入院男」で」 ・・・。掲示板はどこですか? 「そんなの脳内だよ、自分で自分に対して返事を書くんだよ」 「めしどこか頼む」 「入院男、キタ―――(゜∀゜)―――!!」 「食堂がイイ!」 「でも、食堂はまずいからどこか外が無難」 「>>334、入院男はまだ外にいけないはず」 「>>335、スマソ。じゃあ、トークが鍵になるな」 ・・・やるんですか? 「あたぼうよ、コレをドラマ化させるまでは帰ってこなくていいから」
_| ̄|○ 4/2、廊下を歩いているとヘルパーさんに声をかけられる。 「あら九龍くん、結構スタイルいいんだね〜」 「あぁ、点滴台を押しながら歩いていましたからね」 「そうだね、前の方をギロって睨んでいて、あの時は怖かったし痛そうだったし近寄りがたかったよ〜」 「はは、そんなひどい顔していましたか」 「うん、でも話してみると好青年って感じだったし、もてるんじゃないの?」 「・・・いえ、そんな事ないですよ。出会いがなくて」 「あはははは、まぁね、きっといい出会いがあるから!」 「有難うございます。そうですよね」 「恋愛なんかより楽しい事もたくさんあるんだから、頑張りなよ!」
・・・、それって諦めろってこ(略) 4/3、退院してからのことを考える。 えっと、焼肉食いに行ってー。 それから、温泉行きたいしー。 あ、あと花の季節だから花見だ。 それとー、入院日記もまとめないとな・・・。 あの日、こんなことあったけ・・・。それから、何度か気分的に死にかけたし。 くっくっくっく。 「失礼します、体重はから・・・せ・・・」 シャっ(カーテンを閉める音) まってぇえぇえぇえぇえ!!看護師さぁぁぁぁぁぁん!! 4/4、兄貴が見舞いに来る。 兄貴モヒカンになっていました。 「いいか、九龍。核戦争後の地球ではモヒカンの男だけが生き残れるんだぞ。世紀末救世主的な漫画も、アレだモヒカンの人の生存率が高いだろ?」 ・・・熱弁されましたけど、モヒカンの人は脇役ですから。 4/5、入院中やることいえばテレビを見ることぐらい。 もう、いい加減「いいとも」のレギュラーも覚えてしまいました。 月曜日、タモさん 火曜日、タモさん 水曜日、タモさん 木曜日、みのさん 金曜日、タモさん
・・・もうどうだっていいです。 4/6、回診の時間に先生が「金曜日と思ったけど、明日退院で大丈夫ですね」 いやっほぅ、退屈だった入院生活とも、何かあるたびにたたいて来た看護師さんともお別れです。 「寂しかったら、いつでも遊びに来てくださいね」 あぁ、最後の最後で優しい言葉を貰った(T∀T) 「ただし、ちゃんと差し入れを持ってこなかったら注射しますからね」 ・・・最後までコレか(泣) 4/7、と言うわけで約1ヶ月に及ぶ気胸騒動も今日で終了。 抜糸を済ませて午後に退院。 あぁ、ヤッパリ自分のうちはいい。 ・・・ ・・・ ・・・ 掃除しなきゃ_| ̄|○
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